前回の記事に因んで、ここでは筆者がノートPC Lenovo L540のCPUを変えた手順を紹介したいと思う。
他メーカーのノートPCでも共通する部分があれば参考程度にはなるかもしれない。が、例によって当ブログではいかなる損害についても責任は負えない。
ノートPCの裏蓋を開ける際は、メーカー保証が無くなる場合がある点に注意することと電源を切り電源コードを抜きバッテリーも外して放電させてからにしよう。
準備するもの
筆者が準備したものはプラスドライバー、トルクスドライバーT20、CPUグリス、最悪壊れてもいいという気構え。これだけである。
メーカーによっても必要なドライバー類は変わってくると思う。マザーボード上の部品は非常に小さいので、心配な方は別途、先曲がりのピンセット、基盤コネクター抜き、ヘラなども用意したほうが良いかもしれない。
ホーザン(HOZAN) 先曲がりピンセット カーブタイプ 材質ステンレス 全長115mm 重量18g 開き幅7mm P-882
また、必要なドライバー類については実際に裏蓋を開けてみないと分からない場合もあるので、その際も必ず、PCの電源を落とし、コンセントから電源プラグを抜いてバッテリーも外してから裏蓋を開けて見てみよう。
裏蓋を開ける
まず、バッテリーを外しノートPCの裏蓋を開けるのだが、間違えて他のネジを回さないように注意したい。L540では以下4点のネジをドライバーで外す。この4点を外すだけで裏蓋をパカッと開けられる。
マザーボード上にあるメモリやCPUファン、HDDなどが収まっているのが見える。
CPU取り外し
赤枠のCPUファンとヒートシンク下にCPUが隠れているので、まずこのCPUファンとヒートシンクを取り外す。デスクトップ用のそれとは違い横に細長い形をしている。
この時、ファンの電源コネクタから電源ケーブルを抜いておくことを忘れないようにしたい。ケーブルも細いので、断線などしてしまわぬよう慎重に行う。
以下、左画像のヒートシンクを固定しているネジ4点を緩めるとCPUファンごと取り外すことが出来る。
ついに現れたCPU。その姿はCPUグリスでベチャベチャだ。
ヒートシンクの裏に残っているCPUグリスを拭き取るか、どこか付着しないような置き場所を見つけたら、次はCPUを固定しているレバーを回す。トルクスドライバーを使い矢印の方向に回すとCPUロックが解除される。ロック解除すればCPUを取り外せるので、CPU裏面のピンを指で触ったり曲げてしまわないよう慎重に取り外す。
CPU交換
ここまで来れば折り返し地点。後は向きを間違えないように新しいCPUをセットして、表面の金属部分にCPUグリスを適量塗って(塗りすぎ注意)来た道と逆の手順で踵を返す。
CPUのロック忘れやネジ類の閉め忘れ、CPUファンの電源ケーブル挿し忘れ(やりがち)が無いことを確認する。最後に裏蓋を閉めるのだが、ネジを締めるだけでは蓋が完全に閉じていない場合があるので、裏蓋全体を軽い力で押してみるのがいい。パチパチッと嵌る音が聞こえることがある。
PCの電源を入れてみてBIOSに入り、新しいCPUが認識されていれば恐らくは成功だ。
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