パソコンを使っていると、思わぬ問題に直面する。
例えば、自宅でのパソコン使用時突然ブレーカーが落ちて電源が落ちる。犬猫の強襲でケーブル類の接触不良や電源落ち。マシン環境やパーツ構成を変えたがメモリやソフトの相性が悪くてブルースクリーン、などなど…。そんな時、電源を入れ直すなどして正常に起動すれば良いが、HDDが破壊されOSそのものが起動しなくなる、なんてこともあるかもしれない。
そこで今回は、パーティション分割でそんな問題を切り分けたりディスク管理することでパソコンの大事なデータを守りつつ使い勝手を向上させるパーティション管理ソフトEaseUS Partition Masterの紹介をしたいと思う。
パーティション分割とは
そもそもパーティションとは部屋の間取りのようなもので、HDDの中を仕切ることで出来た領域のことを指す。例えば、今まで使っていたCドライブを分割しCドライブとDドライブとして使用したりすることも出来るのがパーティション分割である。
こうしておくことにより、何か問題が発生した時にそれがCドライブで起きている事なのかDドライブで起きている事なのか切り分けて考えることが出来るし、ドライブを分けておくことでパフォーマンスが上がったりデータ消失のリスクを分散させるといったメリットがある。OSのリカバリーの際もOSが入っているCドライブに詰め込んだソフトやアプリなどはすべて削除されてしまうが、Dドライブに分けておいたソフト類は残すことが出来る。
また、ノートPCをスペックアップする方法でも説明したようにHDD換装の際などはEaseUS Todo Backupでバックアップしつつ、換装後はEaseUS Partition Masterでパーティション管理してしまえば後で面倒が無くていい。
EaseUS Partition Master無料版を使用してみた
EaseUS Partition Masterの機能には、アライメント調整、パーティション拡張/縮小、結合、削除、形式変換、OS移行等とあるが、筆者がまずやってみたのは、パーティション拡張/縮小から分割、ドライブレター変更。筆者の1TBのHDD搭載のサブマシンにはCドライブしかなくほぼ全てのデータがそこに入っていたためだ。
パーティションサイズ変更、クローン
早速、EaseUS Partition Masterを操作してみたのだが、まず選択したドライブの前後に未割り当て領域を作成することができて、その未割り当て領域を前方へも渡せることに気付くのに時間がかかってしまった。(笑)
EaseUS Partition Masterでは隣接するパーティションとの結合や拡張ができて、縮小した際も未割り当て領域が前後に隣接するようになっている。遠く離れた(隣接しない)ドライブ間では前後に縮小と結合を繰り返し未割り当て領域を目的のドライブに隣接させることで拡張も可能となるらしい。
操作方法は実に簡単。左右にあるツマミをドラッグしてパーティションサイズを調節するだけなのだ。
視覚的にも分かりやすく、余った容量を割いて出来た未割り当て領域を他のパーティションに渡してやるか新たなドライブとして作成するかなど自由に決められる点も良い。
次にやってみたのはクローン。だが、ここでもよく分かっていない筆者はエラーで弾かれる(笑)
安全性の観点から機会を改めてやってくれということなのだろう。
と、ここまでは、製品版4,980円(税抜)と違い、無料版で許可されているのが「結果のプレビューのみ」ということのようなので、実際にパーティション分割やクローンすることは出来なかったが、機会があれば是非やってみたいと思う。
ちなみに各製品版で出来ることが変わってくる。
サーフェステスト
他に無料版で出来ることはないかと探し見つけたのが、サーフェステスト。これはHDD内の不良セクタを検出しエラーチェックとして活用できて無料版でも最後まで実行できる。不良セクタが検出された場合、パーティション操作は失敗しやすいということなので先にやっておきたい。
ドライブの容量によってテストする時間も変わってくるが、筆者の1TBのディスクでは2時間以上かかった。
この無数にあるツブを一つ一つ塗りつぶしていく時点で分かってはいたが…(笑)ちょっと時間がかかりすぎるので時間的に余裕のある時に実行するのが良いだろう。
不良セクタは検出されず無事に終了。
まとめ
今回はEaseUS Partition Masterを紹介したが、パーティション分割のメリットは多いのでトライアル版としてはもう少し制限を緩和して頂きたいかなと思いつつも購買欲をそそられる製品だと感じた。
また、EaseUS Partition Master有料版ではOSの移行機能等も備えており、HDDの換装の際なども一翼を担うだろう。
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